サウンドラボ2 分で読めます公開: 2026-05-26更新: 2026-08-27執筆・検証:甘党工藤

チップチューン風BGMの作り方 - 波形・リズム・短い展開を組み立てる

ファミコン風/ゲームボーイ風のチップチューンBGMを、ブラウザだけで作るための音色選び・コード進行・パターン構成の基本。なまず音楽室となまずMIDIエディターを使った実践手順付き。

チップチューン風BGMの作り方 - 波形・リズム・短い展開を組み立てる

チップチューン風の音は、特定の波形を選ぶだけでは完成しません。限られた音数、短いEnvelope、役割の分離、8小節程度の変化を組み合わせると、ブラウザ上でも構造を追いやすいBGMになります。この記事では波形の性質からMIDI・WAV書き出しまでを一つの例で組み立てます。

波形ごとの倍音

Sineは基音中心、Squareは奇数次倍音、Sawは整数次倍音を広く含み、Triangleは奇数次倍音を含みながら高次成分が弱くなります。用途を固定する規則ではありませんが、同じ音高と音量で聴き比べるとFilter前の素材差を確認できます。低域で倍音の多い波形を重ねすぎると濁るため、パート単体ではなく同時再生で選びます。

ベース、メロディ、ノイズドラムの役割

ベースはコードの根音や経過音を低い音域で支え、メロディは短い動機を反復・変形します。ノイズドラムは持続音ではなく、短いEnvelopeで拍とアクセントを示します。三つを同じ密度で鳴らさず、どの瞬間に主役を置くかを小節単位で決めます。

音数を絞る

最初はベース1声、メロディ1声、ドラム2〜3種類で作ります。和音を足す場合も、低音域で構成音を密集させず、メロディと同時に鳴る音を確認します。音数を減らす判断は古い機材の模倣だけでなく、各パートのタイミングと倍音を聞き分けるために有効です。

8小節の展開例

1〜2小節でベースと基本リズム、3〜4小節で短いメロディ、5〜6小節でメロディ末尾またはドラムを変更し、7小節で一部を休ませ、8小節で次の頭へつながるフィルを置きます。変化は新しい音を大量に足すのではなく、休符、オクターブ、末尾2拍の置換から試します。ループ再生して8小節目から1小節目への段差も確認します。

MIDIとWAVへ書き出す

MIDIはノートとテンポをMIDIエディターで直すために残し、WAVは現在の波形、Envelope、Filterを含む音声として残します。別音源へMIDIを読み込むと同じチップ音にはならないため、意図した聞こえ方の確認にはWAVを使います。ループ用途では書き出し末尾の余韻と先頭の無音も確認します。

要点

波形、音域、発音数、8小節の変化を分けて決めると、どの設定が結果へ効いたかを追えます。

この状態はこのブラウザだけに保存されます。