MIDIの基礎 - 音が入っていない理由とブラウザツール間の受け渡し
MIDIファイルとWAVファイルの違い、ノート・ベロシティ・チャンネルといった基本用語、ブラウザでMIDIを編集・書き出しする方法を扱います。編集しても音が変わらないときの確認箇所まで、順を追って整理しました。

MIDIは「演奏の指示」、WAVは「実際に鳴った音」です。MIDIを別のツールで開くと音色が変わる理由と、編集用にはMIDI、聞こえ方を残すにはWAVを選ぶ考え方を整理します。
MIDIに入っているもの
MIDIには、どの高さの音を、いつ鳴らし、いつ止め、どのくらいの強さで演奏するかが入っています。紙の楽譜に、演奏のタイミングや強弱も加えたものだと考えると分かりやすいです。
そのため、ノートの位置を動かしたり、長さを変えたり、別の楽器で鳴らしたりできます。曲を後から編集したいときに便利です。
MIDIに入っていないもの
MIDIには、シンセの波形、録音した声、リバーブ後の響きなど、実際の音そのものは通常入りません。同じMIDIでも、再生するアプリや選んだ音源が違えば、ピアノにもシンセにも聞こえます。
作ったときの音色まで相手に聞いてほしい場合は、MIDIだけでなくWAVも保存します。
読み込み先で音が変わる理由
読み込み先のツールは、MIDIの指示を自分が持つ音源で鳴らします。元のツールと同じ音源を持っていなければ、音色が変わるのは自然な動作です。
ドラムがピアノのように鳴る場合は、ドラム用のチャンネルやノート割り当てが読み込み先と合っていない可能性があります。先頭だけで判断せず、曲全体を再生して抜けたパートがないかも確認します。
Program、Channel、Velocity、Tempoの扱い
Programは楽器の種類を指定する番号、Channelはパートを分ける入れ物、Velocityは音を鳴らす強さ、Tempoは曲の速さです。最初から全部編集する必要はありません。
まずはTempoとノートの位置を見て、音量差が気になるときだけVelocityを確認します。楽器が違うときにProgramとChannelを見る、と覚えると迷いにくくなります。
なまずMIDIエディターで確認する
ファイルを読み込んだら、再生ボタンを押し、ピアノロール上のノートと再生位置が動くかを見ます。動いているのに無音なら、Mute、音源、端末音量、ノートが極端に高すぎないか・低すぎないかを順に確認します。
ノートを1つだけ動かして再生し、変化が聞こえれば編集できています。最初から曲全体を直さず、小さな変更で保存と読み込みを試してください。
音を固定したいときはWAVにする
編集後の聞こえ方をそのまま残したいときはWAVにします。WAVなら、動画編集ソフトや一般的な音声プレイヤーでも同じ音として扱えます。
一方、WAVから元のノートへきれいに戻すことはできません。MIDIは再編集用、WAVは試聴・公開用として、同じ作品名で両方残すのがおすすめです。
要点
MIDIを開いて音が変わっても、まず故障を疑う必要はありません。MIDIは演奏情報、WAVは完成した音。直したい内容に合わせて使い分けます。
MIDIを開いたら音色が違う。それはなぜ?
音楽室で同じ曲のサウンドパレットをFamicomからLo-Fi Roomへ替えると、WAVの音は変わりました。一方、書き出したMIDIはどちらも同じデータでした。音符と、鳴らす楽器の音色は分けて保存されるためです。
相手にもここで聴いた音を渡したいならWAV、音符を編集してもらうならMIDIを選びます。AI耳コピのMIDIは認識結果なので、余計な音が入ることもあります。変換結果を確認して直す手順も用意しています。