ベースは根音だけでいい? — オクターブ・5度・次のコードへのつなぎ
同じ4分音符のベースで、高さだけを変更。根音、オクターブ、5度、半音下からのアプローチを4つの試聴とMIDIで比較します。

まず根音だけで、拍とコードを支える
ベースに動きを付けたいとき、音数を増やす前に「今ある4音のうち1つだけ高さを替える」と、役割を見失いにくくなります。根音だけのベースでも伴奏は成立します。動かすのは、区切りや次のコードへの方向を加えたいときです。
進行はC→G→Am→F、108 BPM。今回は低音の動きを追いやすいよう、根音をC2・G2・A2・F2に置きました。ポップス記事の低音とは一部のオクターブが異なります。4つの版で発音位置は各小節0・1・2・3拍後、長さ0.65拍、強さ90を固定しています。
オクターブと5度を1か所ずつ試す
Bは後半2音を1オクターブ上へ移した例です。同じ音名でも高さが変わるため、後半が軽く跳ねるように感じるか聴いてください。Cは3音目だけを完全5度上へ移し、最後は根音へ戻します。Cのコードなら、C2からG2へ動く形です。
| 小節 | A:根音のみ | B:後半オクターブ | C:3音目を5度 |
|---|---|---|---|
| 1:C | C2・C2・C2・C2 | C2・C2・C3・C3 | C2・C2・G2・C2 |
| 2:G | G2・G2・G2・G2 | G2・G2・G3・G3 | G2・G2・D3・G2 |
| 3:Am | A2・A2・A2・A2 | A2・A2・A3・A3 | A2・A2・E3・A2 |
| 4:F | F2・F2・F2・F2 | F2・F2・F3・F3 | F2・F2・C3・F2 |
ベースを高くすると、メロディや和音へ近づく場合があります。Bが軽すぎると感じたら、4音目だけ元の高さへ戻すところから調整します。動きの多いベースが、いつも向いているわけではありません。
次の根音の半音下から入る
Dは各小節の最後の音だけを替えています。次の小節の根音を先に決め、その半音下を直前に置くアプローチです。1小節目の最後はF♯2で、次のG2へ上がります。2小節目の最後はG♯2で、次のA2へ上がります。
| 最後の音 | 次の小節で着地する音 |
|---|---|
| 1小節目:F♯2 | 2小節目:G2 |
| 2小節目:G♯2 | 3小節目:A2 |
| 3小節目:E2 | 4小節目:F2 |
| 4小節目:B1 | ループ先頭:C2 |
F♯とG♯はCメジャーの音階には含まれません。ここでは短い経過として使っています。長く伸ばすと、その小節の和音とぶつかって聞こえることもあります。また試聴は1周で止まるため、最後のB1→C2はMIDIをループ再生すると確認できます。
最初の編集は、最後の1音だけ
- AのMIDIを保存し、bassトラックを選びます。
- 1小節目の最後のC2だけF♯2へ動かします。2小節目のG2まで続けて聴きます。
- F♯2の長さを0.65拍から0.25拍へ縮め、休符を増やした版も試します。ここからは高さに加えて長さも変える応用です。
- 同じことを全小節へ行う前に、1か所だけで十分かを確認して保存します。
キックの位置と重なる音が強すぎるときは、まずその音の強さを下げます。低い音が聞こえにくい端末では、音量を上げ続けるより、ヘッドホンなどで高さと休符を確認してください。
試聴はこのガイド用に音符から合成したオリジナル素材です。実機演奏やブラウザ操作の録音ではありません。MIDIには音符・テンポ・トラックを収録し、試聴音色そのものは含みません。別のプレーヤーでは音色が変わることがあります。別の試聴を再生すると、前の試聴は停止します。頭から比べるときは再生位置を0秒へ戻してください。
なまずMIDIエディターで編集する → 元のポップス作例へ →
作例は作品への組み込み・商用利用可、クレジット不要です。元のMIDIを残し、編集後の版は別名で保存してください。
伴奏を、自分の曲へ育てる
メロディ、曲の展開、和音や低音の編集を、変更前後の音とMIDIで比べられます。