ポップスの伴奏を4小節で作る — コード・ベース・アルペジオを聴き比べる
C→G→Am→Fの伴奏を8つの音声とMIDIで比較。伸ばすベースと8分刻み、和音とアルペジオの違いを聴いて、自分の伴奏へ編集します。

コード進行は決まったのに、伴奏がのっぺりする。そんなときは、コードを総入れ替えする前にベースの長さを変えてみます。ここではC → G → Am → Fを4小節に置き、同じ進行から3通りの伴奏を作りました。歌や主旋律は入れていません。口ずさめる余白を残した下書きです。
4/4拍子・108 BPM・4小節。各音声は1周と短い余韻です。
完成例を、3つのパートに分けて聴く
最初に完成例を聴き、次にドラム、ベース、コードを個別に聴いてください。最後にもう一度完成例へ戻ると、低い音がどこで替わっているかを追いやすくなります。
別の音声を再生すると、再生中の試聴は止まります。比較を頭から聴くときは再生位置を0秒へ戻してください。
この4小節に置いた音
数字付きの音名は高さを区別する表記で、ここではMIDIの60をC4としています。コードの構成音を並べ替えても、コード名が替わるとは限りません。
| 小節 | コード | 鳴らす和音 | ベース |
|---|---|---|---|
| 1 | C | C4・E4・G4 | C2 |
| 2 | G | B3・D4・G4 | G1 |
| 3 | Am | A3・C4・E4 | A1 |
| 4 | F | A3・C4・F4 | F1 |
キックは1拍目・3拍目、スネアは2拍目・4拍目。ハットは半拍ごとに8回鳴らし、強弱を交互に付けています。4小節とも同じ配置なので、コードが替わっても拍の土台は変わりません。
ベースを伸ばすか、8分音符で刻むか
基本形は各小節の先頭で低い音を1回鳴らし、3.6拍伸ばしています。比較では同じ高さを半拍ごとに8回、1音0.36拍で刻みます。コードとドラムはそのままです。低音が鳴り直す回数だけでも、伴奏の動き方は変わります。
速く聞こえてもテンポは108 BPMのままです。歌の細かいフレーズに重ねてうるさく感じるなら、8個すべてを埋めず、最後の1音を消すところから試してください。
和音をほどいて、8分のシーケンスにする
シーケンスは、ここでは音符を鳴らす順番とタイミングのことです。比較のコードパートは、和音を一斉に鳴らす代わりに、構成音を低い順から1音ずつ繰り返します。Cの小節ならC4・E4・G4・C4・E4・G4・C4・E4。半拍ごと、各0.38拍です。
最後の完成例では、ベースは最初の長音に戻しています。8分ベースとアルペジオを同時に変えると、どちらの効果か分からなくなるためです。アルペジオがメロディを邪魔するなら、音量を下げるか、鳴らす回数を減らしてください。
このMIDIから、自分の4小節へ
各音声の下からMIDIを保存できます。完成例のMIDIはchords・bass・drumsの3トラック、単独パートは1トラックです。
- まず「基本形」のMIDIを保存します。
- なまずMIDIエディターを開き、「MIDIファイルを選択」で読み込みます。
- 曲のテンポと3トラックを確認して再生。編集するトラックを選び、音符の位置や長さを1か所ずつ替えます。
- 元のファイルを残してMIDIを書き出します。完成した音を動画などへ使う場合は、編集後の音をWAVで書き出します。
まずbassトラックの最後のF1を、後半2拍だけ1オクターブ上のF2にして再生してみましょう。コード進行は変わらず、最後の小節の低音だけ動きます。気に入ったら別名で保存し、元の長音版と比べます。
MIDIは音符のデータなので、このページの試聴音色まで同じにはなりません。ドラムはGMのキック36・スネア38・クローズドハット42です。なまずシーケンサーのプロジェクトJSONではありません。
試聴音は、このGuide用に音符を組んで合成したオリジナル作例です。ツールのプリセットを録音したものではありません。各ジャンル内の比較では音色とミックスの倍率を固定し、変更するパートだけ差し替えています。ジャンル同士ではテンポと配置が異なります。作例は作品への組み込み・商用利用可、クレジット不要です。
ジャンル名は作り始める方向の目安です。この進行やリズムだけが正解ではありません。コード進行とジャンルの比較へ戻って、響きから選び直すこともできます。