Lo-Fi寄りの伴奏を作る — 7thコード・休符のあるベース・跳ねるハット
Cmaj7→Em7→Am7→Dm7の4小節を8つの音声とMIDIで比較。低音の休符や短いコードの配置を変え、ゆったりした伴奏を組みます。

Lo-Fiの雰囲気を考えるとき、ノイズを足す前に音符の置き方を聴いてみます。今回は7thコードと、間を空けた低音、少し後ろへずらしたハットで4小節を組みました。レコードのサンプルやノイズ、テープの揺れは使っていません。音色の汚し方ではなく、伴奏の組み方を比べるための素材です。
4/4拍子・78 BPM・4小節。各音声は1周と短い余韻です。
完成例を、3つのパートに分けて聴く
完成例を聴いたら、ベースを単独で聴いてください。ずっと低い音が鳴っているわけではなく、小節の中に隙間があります。ドラムにも同じように、次の音を待つ場所を残しています。
別の音声を再生すると、再生中の試聴は止まります。比較を頭から聴くときは再生位置を0秒へ戻してください。
この4小節に置いた音
数字付きの音名は高さを区別する表記で、ここではMIDIの60をC4としています。コードの構成音を並べ替えても、コード名が替わるとは限りません。
| 小節 | コード | 鳴らす和音 | ベース |
|---|---|---|---|
| 1 | Cmaj7 | C4・E4・G4・B4 | C2 |
| 2 | Em7 | B3・D4・E4・G4 | E1 |
| 3 | Am7 | C4・E4・G4・A4 | A1 |
| 4 | Dm7 | C4・D4・F4・A4 | D1 |
キックは小節先頭から0・1.75・2.5拍後、スネアは1・3拍後です。ハットは8分音符の偶数番目だけ0.125拍遅らせ、0・0.625・1・1.625・2・2.625・3・3.625拍後に置きました。偶数番目の強さも弱めています。ランダムなズレではなく、毎小節同じ配置です。
休符を残す低音と、隙間を埋める低音
基本形では小節先頭に1.35拍の音、2.5拍後に0.8拍の音を置きます。比較版は同じ高さを半拍ごとに刻む8音へ変更。ドラムとコードは固定したまま、低音が続く形と途切れる形を聴き比べます。
音数を増やした方が常に良いわけではありません。声やメロディを載せたいなら、休符のある版も残しておくと選べます。今回は音数・長さ・強弱をまとめて変えた別パターンなので、差をさらに分けたい場合はMIDIで1音ずつ足してください。
長いコードを、3回の短い応答に変える
比較版では和音を小節先頭・1.625拍後・2.5拍後に置き、長さを各0.48拍にしました。最初の版は先頭で3.6拍伸ばす音です。コード名と音の高さは替えず、鳴らす回数と長さを替えています。後半の短いコードがハットやベースとどこで重なるか聴いてみてください。
7thコードは4つの音を含むので、短く鳴らしても響きは密になります。低い方まで和音を詰めて濁るときは、音量だけを下げる前に、ベースと和音を別の高さに置いてみます。この作例も低音とコードを別トラックに分けています。
このMIDIから、自分の4小節へ
各音声の下からMIDIを保存できます。完成例のMIDIはchords・bass・drumsの3トラック、単独パートは1トラックです。
- まず「基本形」のMIDIを保存します。
- なまずMIDIエディターを開き、「MIDIファイルを選択」で読み込みます。
- 曲のテンポと3トラックを確認して再生。編集するトラックを選び、音符の位置や長さを1か所ずつ替えます。
- 元のファイルを残してMIDIを書き出します。完成した音を動画などへ使う場合は、編集後の音をWAVで書き出します。
まずchordsの音符をすべて半分の長さにして聴きます。次に元へ戻し、bassの2つ目の音だけを消してみます。「コードの余韻」と「低音の休符」を別々に変えると、どちらを残したいか判断しやすくなります。
MIDIは音符のデータなので、このページの試聴音色まで同じにはなりません。ドラムはGMのキック36・スネア38・クローズドハット42です。なまずシーケンサーのプロジェクトJSONではありません。
試聴音は、このGuide用に音符を組んで合成したオリジナル作例です。ツールのプリセットを録音したものではありません。各ジャンル内の比較では音色とミックスの倍率を固定し、変更するパートだけ差し替えています。ジャンル同士ではテンポと配置が異なります。作例は作品への組み込み・商用利用可、クレジット不要です。
ジャンル名は作り始める方向の目安です。この進行やリズムだけが正解ではありません。コード進行とジャンルの比較へ戻って、響きから選び直すこともできます。