ハウスの4小節ループを作る — 四つ打ち・裏拍ベース・コードの刻み
Am7とFmaj7のループを8つの音声とMIDIで分解。キックとベース、コードを表拍・裏拍へ置いた違いを比較します。

キックが毎拍鳴る、その隙間に何を置くか。今回のハウス寄りのループは、Am7を2小節、Fmaj7を2小節だけ使います。コードの種類を増やすより、ベースと短い和音を鳴らす位置で動きを付ける作例です。
4/4拍子・124 BPM・4小節。各音声は1周と短い余韻です。
完成例を、3つのパートに分けて聴く
完成例ではキックの間にベースとコードが入ります。ドラムだけを聴いたら、足で拍を取りながらベースだけを聴いてみてください。ベースはキックと同時ではなく、その中間から鳴っています。
別の音声を再生すると、再生中の試聴は止まります。比較を頭から聴くときは再生位置を0秒へ戻してください。
この4小節に置いた音
数字付きの音名は高さを区別する表記で、ここではMIDIの60をC4としています。コードの構成音を並べ替えても、コード名が替わるとは限りません。
| 小節 | コード | 鳴らす和音 | ベース |
|---|---|---|---|
| 1 | Am7 | A3・C4・E4・G4 | A1 |
| 2 | Am7 | A3・C4・E4・G4 | A1 |
| 3 | Fmaj7 | A3・C4・E4・F4 | F1 |
| 4 | Fmaj7 | A3・C4・E4・F4 | F1 |
キックは毎拍、スネアは2拍目・4拍目、ハットは各拍の中間です。16ステップならキック1・5・9・13、スネア5・13、ハット3・7・11・15。四つ打ちとは、このキックが1小節に4回並ぶ形です。
ベースをキックの間へ置く/キックと揃える
基本形のベースは1拍目と2拍目の間から始まり、半拍ずれたまま1拍おきに鳴ります。比較版では4つの音をすべて半拍前へ移し、キックと同じ位置にしました。音の高さ、強さ、0.32拍という長さは同じです。
表拍版では低音の立ち上がりがキックに重なります。裏拍版では交互に立ち上がります。この作例にサイドチェイン処理は入れていません。音量を自動で下げる効果と、そもそも音を置く位置の違いを混同しないように聴いてください。
短いコードを表拍へ移すと、どうなる?
次はベースを元の裏拍へ戻し、コードだけを移します。基本形の和音は裏拍に4回、比較版では表拍に4回。どちらも1回0.22拍の短い音です。ベースとコードが一緒に入る形から、コードとキックのあとにベースが応える形へ変わります。
Am7からFmaj7へ替わるところでは、和音の上の音がG4からF4へ下がるだけです。低音はA1からF1へ替わるので、コードだけより全体で聴いた方が変化を追いやすいはずです。上の3音を共通にした並べ方も、MIDIで見てみてください。
このMIDIから、自分の4小節へ
各音声の下からMIDIを保存できます。完成例のMIDIはchords・bass・drumsの3トラック、単独パートは1トラックです。
- まず「基本形」のMIDIを保存します。
- なまずMIDIエディターを開き、「MIDIファイルを選択」で読み込みます。
- 曲のテンポと3トラックを確認して再生。編集するトラックを選び、音符の位置や長さを1か所ずつ替えます。
- 元のファイルを残してMIDIを書き出します。完成した音を動画などへ使う場合は、編集後の音をWAVで書き出します。
bassの最後の小節だけ、4つ目の音を消してみましょう。ループの終わりに半拍以上の隙間ができ、先頭へ戻ったときのキックがどう聞こえるか比べられます。そのあとchordsも消すかどうかを別に判断します。
MIDIは音符のデータなので、このページの試聴音色まで同じにはなりません。ドラムはGMのキック36・スネア38・クローズドハット42です。なまずシーケンサーのプロジェクトJSONではありません。
試聴音は、このGuide用に音符を組んで合成したオリジナル作例です。ツールのプリセットを録音したものではありません。各ジャンル内の比較では音色とミックスの倍率を固定し、変更するパートだけ差し替えています。ジャンル同士ではテンポと配置が異なります。作例は作品への組み込み・商用利用可、クレジット不要です。
ジャンル名は作り始める方向の目安です。この進行やリズムだけが正解ではありません。コード進行とジャンルの比較へ戻って、響きから選び直すこともできます。