SOUND LAB MANUAL
なまずリサージュシーケンサー 説明書
2本の波が作る図形を、比率・位相・振幅でMorphしながら演奏するLive Lissajous Performance Instrumentです。X/Y Wave、現在点、Shape、音は同じRuntime値から同期して作られます。
このツールでできること
- 実計算のX WaveとY Wave、両者の交点、現在の動的Parameterで再計算されるShapeを同時表示します。
- Shape Atlas、Phase Wheel、Rotate、Breathe、Ratio Drift、Ratio Lock、Freeze、Morphで図形を演奏できます。
- Crosshair、Grid、Zone、Frame、Home、Self Cross、Turnaroundを音へ変換し、Ratio RhythmのX/Y VoiceやZone Harmonyも利用できます。
- Why This Noteで実Eventの座標・Trigger理由・Mapping結果を確認し、WAV、複数Track MIDI、共有URL、Pocketへ残せます。
クイックスタート
- SHAPE ATLASから1:1 CIRCLE、2:1 FIGURE 8、3:2 FLOWERなどを選びます。
- ▶ PLAYを押し、X Wave・Y Wave・中央Point・Shapeが同期して動くことを確認します。
- PHASE WHEELを指またはPointerで回し、Shapeそのものが滑らかに変形する様子と発音の変化を聞きます。
- ROTATE、BREATHE、LET IT DRIFTを順に試し、LOCK RATIOで整数比へ戻します。
- PERFORMANCEでRatio RhythmやScene A—Dを使い、必要ならWAV録音・MIDI・Pocketへ保存します。
画面の見方
- X WAVEとY WAVEのMarkerは、中央のPointのX/Y座標と同じ値です。Projection lineで中央Pointから各軸へつながります。
- 薄いGhost Curveは現在のRatio・Phase・Amplitudeで計算した理論Shape、明るいTrailは実際にPointが通った軌跡です。
- EASYはShape選択中心、SHAPEは波とMorph、PERFORMANCEはLive操作、ADVANCEDは生Parameterと出力設定を扱います。
X Wave + Y Wave = Shape
X Waveが横位置、Y Waveが縦位置を作り、その2値の交点が中央Pointです。PointがAudio Clockに沿って動いた軌跡がLissajous Shapeになります。
3:2ならXは3周期、Yは2周期です。同じ数学関係から3:2構造のShapeが生まれ、Ratio Rhythmでは3 against 2として聞けます。
Shape MotionとPerformance Action
- ROTATEはPhase、BREATHEはAmplitude、LET IT DRIFTはFrequency比を時間変化させます。FREEZEはその瞬間のMotion値でShapeを固定し、Pointの走行は続けます。
- SWAPはX/Y FrequencyとAmplitudeを交換、FLIPはPhaseを180°移動、BLOOMは一時的にAmplitudeを広げます。
- STILL—ALIVE、SIMPLE—COMPLEX、RANGE、ENERGY、SPACE、PERSISTENCEのMacroから複数Parameterを安全に操作できます。
Lissajous → SoundとWhy This Note
MELODY、ORBIT、RADIAL、STEREO、CENTER / EDGE Recipeは、X、Y、Distance、AngleをPitch、Pan、Velocity、Filterへ割り当てます。Advancedで各Sourceを変更できます。
Why This Noteは直近の実Eventに保存されたX/Y、Distance、Angle、Trigger理由、Voice、Note、Pan、Velocity、Filterを表示します。見本値ではありません。
Triggerと描画領域
- CROSSHAIRはX/Yの0 Crossing、GRID HITは2〜16分割の線、ZONE CHANGEは2〜8分割の領域移動です。
- FRAME CROSSはmax(|x|, |y|)を使う四角いThreshold、HOMEは中心距離を使う円形Thresholdです。Canvas表示と同じ式で判定します。
- SELF CROSSは実ShapeをSegment samplingして抽出した自己交差、TURNAROUNDはX/Yの進行方向が反転する極値を使います。
Ratio RhythmとZone Harmony
- Ratio Rhythm ONではXとYのZero Crossingを別Voiceへ送り、Instrument、MIDI Pitch、Volume、Panを分けられます。
- Zone Harmony ONではZoneごとのRootを使い、Root noteまたはTriadを鳴らします。同時Voiceは24、Triggerは毎秒36までに制限されます。
Scene A—D・Morph・Chain
- CAPTUREで現在ProjectをA〜Dへ保持し、Scene名を変更できます。LaunchはInstant、Next Beat、Next Barを選べます。
- MORPHはFrequency、Phase、Amplitude、Motion量、Velocity、Gate、Effectsを補間し、途中では小数Frequencyを使用します。
- SHAPE CHAINは保存済みSceneを1・2・4 Barsごとに順番にLaunchします。Sceneはブラウザ保存とPocket payloadへ含まれます。
スマートフォン操作
- MobileではX Wave、Y Wave、Shape、Atlas、Phase Wheel、Performance Actionの順で縦に並びます。ページ全体の横Scrollは発生しません。
- Phase WheelはTouch drag対応です。Ratio Lock、Scene Capture、Self Cross、Homeでは対応端末に短いHapticを返します。
各パラメータ
| 項目 | 範囲・選択肢 | 役割 |
|---|---|---|
| SHAPE RATIO / Frequency X・Y | 各0.125〜16・小数対応 | XとYの振動比です。整数比では閉じたShape、小数やDriftでは徐々にずれるShapeになります。 |
| PHASE WHEEL | 0〜360°(Advancedはrad表示) | X Waveの開始位置を回し、同じRatioのShapeをMorphします。 |
| Amplitude X / Y | 0.1〜1 | Shapeの横幅と縦幅です。Breathe時は現在値から周期的に変化します。 |
| ROTATE / Phase Speed | 0.01〜1 | PhaseをAudio Clockに沿って回します。Ghost Curveも同じ動的Phaseで再計算されます。 |
| BREATHE | Amount 0〜0.45 / Rate 0.05〜4 | Amplitude X/YをTogether、Opposed、Xのみ、Yのみの関係で周期変化させます。 |
| RATIO DRIFT / DETUNE | -0.08〜+0.08 | Frequency Xを微小に揺らし、整数比から外れたOpen Driftを作ります。LOCK RATIOで最寄りの整数比へ戻せます。 |
| Trigger Mode | Crosshair / Grid / Zone / Frame / Home / Self Cross / Turnaround | Canvasへ実判定領域を描き、通過・Zone移動・自己交差・極値で発音します。 |
| Mapping Source | X / Y / Distance / Angle / Off | Pitch、Pan、Velocity、Filterへ渡す幾何値です。Recipe適用後も個別変更できます。 |
| RATIO RHYTHM | 2:1 / 3:2 / 4:3 / 5:4ほか | XとYのZero Crossingを別Voiceへ送り、Shapeと同じ比率のポリリズムを聞きます。 |
| Scene A—D | Capture / Instant・Next Beat・Next Bar / Morph / Chain 1・2・4 Bars | Ratio、Phase、Motion、Trigger、Mapping、Sound、EffectsをSceneとして保持して演奏します。 |
プリセット
- BEGINNER: First Circle、Figure Eight、Easy 3:2、Slow Orbit。
- SHAPES: Double Loop、Triple Flower、4:3 Knot、5:4 Lace。
- RHYTHM: 2 Against 1、3 Against 2、4 Against 3、5 Against 4。
- MOTION: Phase Rotate、Slow Breath、Ratio Drift。
- PERFORMANCE: Grid Pulse、Zone Harmony、Center Home、Edge Energy。
保存・共有・書き出し
- 最後のv2 Project、Visual Color、Scene A—DとScene名はブラウザへ自動保存されます。v1の整数Frequency Projectは読み込み時にv2へ移行します。
- 共有URLはProject設定を復元します。Runtime TrailとEvent履歴は含めず、URLを開いても自動再生しません。
- MIDIは実際に鳴ったEventをMain、X、Y、Harmony Trackへ分け、Zone TriadはChord noteも出力します。先に再生またはSTEPでEventを作ってください。
- WAV録音は実際に聞こえるMaster Outputを記録します。録音停止後にSAVE WAVでDownloadできます。
- CAPTURE PROJECTはv2 ProjectとSceneをなまずポシェットへ保存し、旧Project単体JSONも読み込めます。
おすすめ設定
- 最初のShape: 1:1 CIRCLE、90°、CROSSHAIR、First Circle。
- Shapeとリズム: 3:2 FLOWER、Ratio Rhythm ON、X/Y Voiceを左右へ分離。
- 自律変化: Phase Rotate + Slow Breath + Ratio Driftを弱めに組み合わせ、Persistenceを長くします。
- Live: A=CIRCLE、B=3:2、C=GRID、D=DRIFTとしてCaptureし、Next Bar LaunchまたはMorphします。
トラブルシューティング
- 発音が多すぎる場合はGrid分割を減らす、Ratio RhythmをOFFにする、またはTrigger Thresholdを上げます。毎秒36 Trigger・24 Voiceを超えるEventは安全のため抑制されます。
- Shapeが線に見える場合、1:1でPhase 0°付近です。Phase Wheelを90°へ動かしてください。
- Ghost Curveだけ固定に見える場合はFREEZEを解除します。通常のRotate、Breathe、DriftではPointと同じRuntime値でCurveもMorphします。
- MIDIが空の場合は先にPLAYまたはSTEPを実行し、EVENT TRACEへEventを作ります。
- 音が出ない場合はブラウザのAudio許可・Muteを確認し、PLAYをもう一度押してください。
データ・プライバシー
曲線計算、Canvas描画、音声、MIDI/WAV生成は端末内で完結します。設定はブラウザ内へ保存され、共有URLを自分で送らない限り外部へ送信されません。
FAQ
- X/Y WaveとShapeは本当に同じ値ですか?
- はい。Engineが計算した現在のFrequency、Phase、AmplitudeをScheduler、Wave Marker、中央Point、Ghost Curveが共有します。Rotate、Breathe、Ratio Drift中も同じRuntime値です。
- 3:2はポリリズムですか?
- Shape RatioとしてXが3周期、Yが2周期です。Ratio Rhythm ONでは各WaveのZero Crossingを別Voiceへ送るため、同じ3:2関係を音として聞けます。ほかのTrigger Modeでは発音数が別の関係になる場合があります。
- 旧Projectは読み込めますか?
- はい。v1のFrequency、Phase、Amplitude、Trigger、Mapping、Sound設定を保ち、Motion、Ratio Rhythm、Zone Harmonyなど新しい項目へ既定値を補ってv2へ移行します。