シンセポップの4小節を作る — 反復するアルペジオとベースの刻み
Am→F→C→Gを8音声とMIDIで比較。8分と16分のアルペジオ、4分と8分のベースを別々に替え、反復する伴奏を組みます。

同じ順番を繰り返すだけでも、コードが替わればフレーズは動きます。今回はAm → F → C → Gに、4音単位のアルペジオを重ねました。シンセポップの伴奏を考えるための下書きです。主旋律は空けたまま、シーケンスをどこまで細かくするか聴き比べます。
4/4拍子・116 BPM・4小節。各音声は1周と短い余韻です。
完成例を、3つのパートに分けて聴く
コードのパートも、和音を同時に鳴らすのではなく1音ずつにしています。こうした分散和音がアルペジオです。単独で聴いてから完成例へ戻り、低いベースの上で同じ動きが繰り返されるところを追ってください。
別の音声を再生すると、再生中の試聴は止まります。比較を頭から聴くときは再生位置を0秒へ戻してください。
使ったコードと低音の出発点
数字付きの音名は高さを区別する表記で、ここではMIDIの60をC4としています。コードの構成音を並べ替えても、コード名が替わるとは限りません。
| 小節 | コード | コードの構成音 | ベース |
|---|---|---|---|
| 1 | Am | A3・C4・E4 | A1 |
| 2 | F | A3・C4・F4 | F1 |
| 3 | C | C4・E4・G4 | C2 |
| 4 | G | B3・D4・G4 | G1 |
ドラムはキックを1・2・3・4拍目、スネアを2・4拍目へ置きました。ハットは半拍ごと。音符の並びを比べるため、ドラムは4小節とも同じです。派手な音色や大きなリバーブを足す前の素材として使ってください。
低音は4分で支えるか、8分で刻むか
基本形のベースは毎拍1音、長さ0.65拍です。比較版では半拍ごとに鳴らし、長さを0.32拍へ変更しました。音の高さと強さ92は同じです。アルペジオとドラムは変更していません。
基本形ではベース1回に対して上の音が2回、比較版では両方が同じ回数鳴ります。全体で聴き、低音まで刻む方が欲しい動きに近いか判断してください。歌の言葉が細かくなる場所だけ4分へ戻す、といった使い分けもできます。
8分から16分へ。BPMはそのまま
基本形の順番は、表の音を低い方から数えて「1番目・3番目・2番目・3番目」。AmならA3・E4・C4・E4を半拍ごとに繰り返し、1音0.38拍で鳴らします。比較版は順番を保って間隔を0.25拍、長さを0.18拍にしました。1小節8音から16音へ増えます。
テンポはどちらも116 BPMです。16分版でもベースは最初の4分音符へ戻しています。上と下を一度に細かくすると忙しすぎるなら、まず上の音だけ替える。この比較をそのまま編集の出発点にできます。
このMIDIから、自分の4小節へ
各音声の下からMIDIを保存できます。完成例のMIDIはchords・bass・drumsの3トラック、単独パートは1トラックです。
- まず「基本形」のMIDIを保存します。
- なまずMIDIエディターを開き、「MIDIファイルを選択」で読み込みます。
- 曲のテンポと3トラックを確認して再生。編集するトラックを選び、音符の位置や長さを1か所ずつ替えます。
- 元のファイルを残し、「MIDIをポシェットへ」で編集後のデータを保存します。音声が欲しいときはWAVで書き出します。
chordsの最初の4音をA3・C4・E4・C4の順へ替えてみましょう。使うコードはAmのままです。1小節だけ直して聴き、気に入ったら同じ「低・中・高・中」の順番を残りの小節へ広げます。速さを替える前に、順番だけでも別のフレーズになります。
MIDIは音符のデータなので、このページの試聴音色まで同じにはなりません。ドラムはGMのキック36・スネア38・クローズドハット42です。なまずシーケンサーのプロジェクトJSONではありません。
試聴音は、このGuide用に音符を組んで合成したオリジナル作例です。ツールのプリセットを録音したものではありません。各ジャンル内の比較では音色とミックスの倍率を固定し、変更するパートだけ差し替えています。ジャンル同士ではテンポと配置が異なります。作例は作品への組み込み・商用利用可、クレジット不要です。
ジャンル名は作り始める方向の目安です。この進行やリズムだけが正解ではありません。コード進行とジャンルの比較へ戻って、響きから選び直すこともできます。