ファンクの4小節を作る — 短いベースと休符、コードの噛み合わせ
Em7→Em7→Am7→B7を8音声とMIDIで比較。同じベースの音を短く切る/伸ばす、コードをずらす違いから、休符のある伴奏を作ります。

ベースをたくさん動かしたのに、何だか平坦。音の高さを考える前に、音と音の間を聴いてみませんか。今回はファンク寄りの伴奏として、短い低音と短いコードを組みました。ベースを長くするだけの比較も用意しています。速弾きやスラップの再現ではなく、打ち込みで「切る場所」を探す4小節です。
4/4拍子・104 BPM・4小節。各音声は1周と短い余韻です。
完成例を、3つのパートに分けて聴く
ドラムだけを聴いたあと、完成例の低音へ耳を向けてください。キックと一緒に出るベースと、キックのない場所で高く跳ぶベースを入れました。コードはその間にも顔を出します。全部のパートを同じ位置へ揃えてはいません。
別の音声を再生すると、再生中の試聴は止まります。比較を頭から聴くときは再生位置を0秒へ戻してください。
使ったコードと低音の出発点
数字付きの音名は高さを区別する表記で、ここではMIDIの60をC4としています。コードの構成音を並べ替えても、コード名が替わるとは限りません。
| 小節 | コード | コードの構成音 | ベース |
|---|---|---|---|
| 1 | Em7 | E4・G4・B4・D5 | E2 |
| 2 | Em7 | E4・G4・B4・D5 | E2 |
| 3 | Am7 | E4・G4・A4・C5 | A1 |
| 4 | B7 | D♯4・F♯4・A4・B4 | B1 |
1小節を16マスにすると、キックは1・4・9・12、スネアは5・13です。ハットは16マスすべてに置き、強さを76・58と交互にしています。マス1は1拍目、5は2拍目。ここでいう16マスは音を置く位置の目盛りで、なまずシーケンサーへMIDIを直接読み込む手順ではありません。
音の場所は同じ。長さだけを替えてみる
基本形のベースは1小節6音。16マスの1・4・7・9・12・15に置き、長さをすべて0.18拍にしました。1小節目の音はE2・E2・E3・E2・B2・E3です。比較版はこの高さ・開始位置・強さ90を保ち、長さだけ0.45拍へ伸ばしています。
短い版と長い版で、次の音までの無音部分を比べてください。音数を減らさなくても、短く切れば隙間を作れます。長い版が好みならそのまま使って構いません。短い方が常に正解、という比較ではありません。
コードまで揃える? 少し外す?
基本形のコードは16マスの3・8・11・16。各0.12拍の短い和音です。次の比較は、同じ4回を1・5・9・13へ移します。高さ・長さ・強さ74は固定。ベースは最初の短い版へ戻しました。
移動後は1・9でキックと、5・13でスネアとコードが重なります。基本形はその手前や後ろに置いた配置です。和音が鳴る瞬間を追って、ドラムと一緒に押す形と、隙間へ差し込む形を聴き分けてみましょう。
このMIDIから、自分の4小節へ
各音声の下からMIDIを保存できます。完成例のMIDIはchords・bass・drumsの3トラック、単独パートは1トラックです。
- まず「基本形」のMIDIを保存します。
- なまずMIDIエディターを開き、「MIDIファイルを選択」で読み込みます。
- 曲のテンポと3トラックを確認して再生。編集するトラックを選び、音符の位置や長さを1か所ずつ替えます。
- 元のファイルを残し、「MIDIをポシェットへ」で編集後のデータを保存します。音声が欲しいときはWAVで書き出します。
最初はbassの7マス目、1小節目ならE3を1音だけ消してみます。次に元へ戻し、同じ音の長さだけを伸ばします。「音を抜く」と「切らずに伸ばす」のどちらが、上に載せたいメロディへ合うかを選んでください。
MIDIは音符のデータなので、このページの試聴音色まで同じにはなりません。ドラムはGMのキック36・スネア38・クローズドハット42です。なまずシーケンサーのプロジェクトJSONではありません。
試聴音は、このGuide用に音符を組んで合成したオリジナル作例です。ツールのプリセットを録音したものではありません。各ジャンル内の比較では音色とミックスの倍率を固定し、変更するパートだけ差し替えています。ジャンル同士ではテンポと配置が異なります。作例は作品への組み込み・商用利用可、クレジット不要です。
ジャンル名は作り始める方向の目安です。この進行やリズムだけが正解ではありません。コード進行とジャンルの比較へ戻って、響きから選び直すこともできます。