ドラムンベースの4小節を作る — 速いビートに、伸ばす低音と動く低音
174 BPMのDm→C→B♭→Cを8音声とMIDIで比較。速いドラムへ長いベースと短いベースを重ね、コードの音数も調整します。

ドラムが速いから、ベースも全部細かくするべき? この作例では、まず1小節に1音だけの低音を重ねました。そこから短いベースへ替え、コードも刻んでみます。ドラムンベース寄りのループを組むための4小節。複雑なブレイクやベースの音色作りに進む前に、パート同士の速さを分けて考えます。
4/4拍子・174 BPM・4小節。各音声は1周と短い余韻です。
完成例を、3つのパートに分けて聴く
174 BPMで作っていますが、低音は小節の先頭だけです。完成例を聴いたらドラムだけへ切り替え、スネアの間にキックがどう入るかを追ってください。ベースだけを聴くと、この速いビートを支えているのが長い音だと分かります。
別の音声を再生すると、再生中の試聴は止まります。比較を頭から聴くときは再生位置を0秒へ戻してください。
使ったコードと低音の出発点
数字付きの音名は高さを区別する表記で、ここではMIDIの60をC4としています。コードの構成音を並べ替えても、コード名が替わるとは限りません。
| 小節 | コード | コードの構成音 | ベース |
|---|---|---|---|
| 1 | Dm | D4・F4・A4 | D2 |
| 2 | C | C4・E4・G4 | C2 |
| 3 | B♭ | B♭3・D4・F4 | B♭1 |
| 4 | C | C4・E4・G4 | C2 |
16マスではキックを1・11、スネアを5・13、ハットを1・3・5・7・9・11・13・15へ置きました。2つ目のキックは3拍目の裏です。4つの拍すべてにキックがある四つ打ちとは配置が異なります。この作例は生ドラムの録音を切ったブレイクではなく、3種類の合成ドラムで組んでいます。
長い根音から、短く跳ぶフレーズへ
基本形はD2・C2・B♭1・C2を各小節の先頭に置き、3.4拍伸ばしました。比較版は16マスの1・4・9・12へ1音ずつ。最初の小節ならD2・D3・D2・A2、各0.35拍です。1オクターブ上と5度上の音も加えた別パターンなので、長さだけの比較ではありません。
キックは1・11、動くベースは1・4・9・12です。低音がキックと重なる場所も、別々に動く場所もあります。音符をすべてキックへ揃えず、2つ目のキックの前後でどう聞こえるかに注目してください。
コードを刻むと、上のパートも動き出す
最後はベースを基本形の長音へ戻します。3.4拍伸ばしていたコードを、小節先頭・1.5拍後・3拍後の3回へ変更しました。16マスなら1・7・13、1回の長さは0.3拍です。コード名と鳴らす高さ、強さ74は替えていません。
コードが鳴り直すぶん、ベースが長いままでも上側に動きが加わります。動くベース版と、この短いコード版を続けて聴いてください。どのパートへ動きを任せたいかで選べます。両方を同時に刻む前に、片方だけの版も残しておきましょう。
このMIDIから、自分の4小節へ
各音声の下からMIDIを保存できます。完成例のMIDIはchords・bass・drumsの3トラック、単独パートは1トラックです。
- まず「基本形」のMIDIを保存します。
- なまずMIDIエディターを開き、「MIDIファイルを選択」で読み込みます。
- 曲のテンポと3トラックを確認して再生。編集するトラックを選び、音符の位置や長さを1か所ずつ替えます。
- 元のファイルを残し、「MIDIをポシェットへ」で編集後のデータを保存します。音声が欲しいときはWAVで書き出します。
まず全体のBPMを下げて音の配置を確かめ、そのあと174へ戻して聴きます。編集はbassの1小節目、4マス目のD3を消すところから。空けた場所へ上のメロディを置きたいか、低音のまま埋めたいか考えてみてください。
MIDIは音符のデータなので、このページの試聴音色まで同じにはなりません。ドラムはGMのキック36・スネア38・クローズドハット42です。なまずシーケンサーのプロジェクトJSONではありません。
試聴音は、このGuide用に音符を組んで合成したオリジナル作例です。ツールのプリセットを録音したものではありません。各ジャンル内の比較では音色とミックスの倍率を固定し、変更するパートだけ差し替えています。ジャンル同士ではテンポと配置が異なります。作例は作品への組み込み・商用利用可、クレジット不要です。
ジャンル名は作り始める方向の目安です。この進行やリズムだけが正解ではありません。コード進行とジャンルの比較へ戻って、響きから選び直すこともできます。