グラニュラーシンセ入門 - Grain Size・Density・Position・Sprayを聴き分ける
音声ファイルを微細な粒子に分解して再構成するグラニュラーシンセの仕組み。各パラメータの役割と、同じ素材でも調整で別の音になる様子を実験します。

グラニュラーシンセは、元音を短い粒へ分け、位置、長さ、密度、散らばりを変えて重ねます。この記事ではユーザー自身の短い音声を使い、Grain Size、Density、Position、Sprayを一つずつ比較します。共有URLだけでは元音を渡せない点も確認します。
音声を粒へ分ける仕組み

波形上のPosition付近から短い再生片を取り出し、複数のGrainとして重ねます。各粒には開始位置、長さ、音高、定位があり、Seedを固定すると乱数を使う配置の比較がしやすくなります。元ファイルを物理的に分割して保存する処理ではなく、再生時に小片として読み出します。
Grain Size
Grain Sizeは1粒の長さです。短くすると粒立ちや周期的な質感が目立ち、長くすると元音の音節や輪郭が残りやすくなります。Densityと同時に上げず、同じPositionとSprayで長さだけを比較します。
Density
Densityは単位時間に重ねる粒の数です。上げると隙間が埋まりやすくなりますが、同時発音とCPU負荷、合計音量も増えます。Grain Sizeを固定し、途切れが消える最小量から調整します。
Position
Positionは元波形のどこを中心に読むかを決めます。声の母音、子音、無音等へ移すと、同じGrain Sizeでも素材が変わります。波形表示を見ながら音のある範囲を探し、Spray 0付近で位置の効果を先に確認します。
Spray
SprayはPosition周辺から開始位置を散らす範囲です。小さい値では同じ部分を反復し、大きい値では離れた音節や無音が混ざる可能性があります。元音の場所が分からなくなったときはSprayを0へ戻します。
原音を見失ったときの戻し方
再生を止め、Pitchを基準、Stereo Widthを狭く、Sprayを0、Densityを低くし、Grain Sizeを長めへ戻します。Positionを波形上の明確な音へ移し、原音の輪郭を確認してから一項目ずつ再度動かします。Randomize前の共有URLまたはプロジェクトを残しておくと比較できます。
ユーザー音声の扱い
アップロード音声はブラウザ内でデコードされます。共有URLは設定だけを復元し、元の音声ファイルそのものは含みません。共有URLは設定を復元しても元音声そのものを含まないため、共同作業では同じ素材ファイルを別途渡します。第三者の声や音源は権利と同意を確認して使います。
試聴素材を選ぶ
最初の比較には、短くて変化の分かりやすい自作音声を使います。母音、短い打音、環境音のように輪郭が異なる素材を一つずつ試すと、PositionやGrain Sizeの効果を聞き分けやすくなります。第三者の声や市販音源を使う場合は、公開・再配布できる権利と同意を先に確認します。
要点
PositionとGrain Sizeで元音の範囲を決め、DensityとSprayを後から足します。共有設定と元音ファイルは別に扱います。