サウンドラボ2 分で読めます公開: 2026-08-25更新: 2026-08-27執筆・検証:甘党工藤

ブラウザシンセの音色設計 - 2OSC・フィルター・エンベロープ・ウェーブテーブル

2つのオシレーター、サブ、ノイズ、フィルター、エンベロープを使ってブラウザ上で音色を作る手順と、WAV/MIDI出力までの流れをまとめます。

ブラウザシンセの音色設計 - 2OSC・フィルター・エンベロープ・ウェーブテーブル

ポリフォニックシンセの音は、OSCを選んだ時点では完成していません。OSC 1/2、SUB、NOISEを混ぜ、FilterとEnvelopeを通し、必要に応じてLFOとPatch Morphを加えます。この記事では信号経路と役割別の開始設定を確認し、WAVとMIDIに残る内容を分けます。

音が通る順番

シグナルフロー
OSCから出力まで

基本の流れは、OSC 1・OSC 2・SUB・NOISEの生成、各Levelのミックス、Filter、Amp/Filter Envelope、マスター出力です。LFOは指定した対象へ周期的な変化を加え、Patch Morphは二つのPatchの値を補間します。音が意図と違うときは、経路の前段から一つずつSoloに近い状態で確認します。

OSC 1、OSC 2、SUB、NOISE

OSC 1を主成分として単独で鳴らし、OSC 2は別波形、Octave、Detuneで厚みや干渉を加えます。SUBは主に低域の基音を補い、NOISEは非周期成分を加えます。四つを同じLevelへせず、追加するたびにマスター音量と低域の重なりを確認します。

FilterとEnvelope

Filter Cutoffは選択したフィルター方式で通す帯域を決め、ResonanceはCutoff付近を強調します。Amp EnvelopeのAttack、Decay、Sustain、Releaseは音量の時間変化、Filter EnvelopeはCutoff等の時間変化を作ります。まずAmp Envelopeで長さを決め、次にFilterを調整すると原因を分けられます。

LFO

LFOは人が音高として追わない程度の低い周期で、Pitch、Filter、Amp等の対象を変調します。Rateは速さ、Depthは変化量です。Depthを0から上げ、対象を一つに限定してから複数変調を組み合わせます。

Patch Morph

Patch AとBへ異なる音色を置き、Morphを動かすと対応パラメータの中間値へ連続的に移ります。二つのPatchで音量差が大きい場合は、Morphの効果よりLevel差が目立つため先に揃えます。補間中の値が安全な音量か、端点だけでなく中央も試聴します。

ウェーブテーブルとの違い

このポリフォニックシンセは既成波形等のOSCを複数混ぜ、FilterとEnvelopeで削って形作るサブトラクティブ構成です。なまずウェーブテーブルシンセは1周期の波形自体をCanvasへ描き、その形を周期反復します。音色の出発点をオシレーターの組み合わせで作るか、1周期の形で作るかが違います。

ベース、リード、パッドの実設定

ベースはOSC 1とSUBを中心にし、短〜中程度のAttack、不要な高域を抑えたFilterから始めます。リードはOSC 2のDetuneや少量LFOを足し、Releaseを長くしすぎず輪郭を残します。パッドはAttackとReleaseを長めにし、複数OSCのLevelを下げて和音時の合計音量を確保します。数値は唯一の正解ではなく、同じ音量で役割を比較する開始点です。

WAVとMIDIで残るものの違い

MIDIには演奏ノートとタイミングを残せますが、このPatch、Filter、LFO、Morphの音そのものは残りません。WAVは現在の音色と演奏を音声として固定します。音色を後で直すためにプロジェクトまたは共有URL、演奏を直すためにMIDI、聞こえ方を共有するためにWAVを残します。

要点

音源、Filter、Envelope、変調の順に確認し、同時発音時の合計音量を基準にします。

この状態はこのブラウザだけに保存されます。