サウンドラボ9 分で読めます公開: 2026-08-31更新: 2026-08-31執筆・検証:甘党工藤

なまずモジュラーの使い方 - VCOから音を出し、CV・Gate配線まで進む

なまずモジュラーでSTART HEREを鳴らし、Audio・CV・Gateの違いを確認しながら、VCO、Filter、VCA、ADSR、Step Seqを配線して保存するまでを解説します。

なまずモジュラーの使い方 - VCOから音を出し、CV・Gate配線まで進む

この記事は、モジュラーシンセを初めて触る人が、完成済みパッチを鳴らすだけで終わらず、自分で1本ずつ配線できるところまで進むためのガイドです。最初にSTART HEREで信号の通り道を見てから、VCO、Filter、VCAへモジュールを増やし、CVとGateで音を動かします。

START HEREで最初の音を出す

FACTORY PATCHESを開き、START HEREを読み込んでPLAYします。このパッチはVCOからNAMAZU、SCOPE、MASTER OUTへAudio信号が流れる最小構成です。VCOが音を作り、NAMAZUを通った信号がSCOPEへ入り、最後にMASTER OUTから聞こえます。まずケーブルを外さず、VCOのWAVE、FREQ、LEVELを少しずつ動かし、音と波形が一緒に変わることを確認します。

Audio・CV・Gateを分けて配線する

Audioは耳に聞こえる信号で、VCOやDRUM VOICEからFilter、Effect、MASTER OUTへ流します。CVはつまみを自動で動かす信号で、LFOやADSRからPitch、Cutoff、Gain、Panなどへ送ります。Gateは発音の時刻を伝える信号で、CLOCKやSTEP SEQからADSRやDRUM VOICEへ送ります。配線は右側のOUT端子を押し、同じ種類の左側IN端子を押します。種類が異なる端子は直接つながりません。

VCOからFilter、VCA、MASTER OUTへつなぐ

MODULE LIBRARYからVCO、MULTI FILTER、VCA、MASTER OUTを追加し、VCO OUT → FILTER IN → VCA IN → MASTER OUT INの順でAudioをつなぎます。最初はVCAのGAINを少し上げ、音が最後まで通る状態を作ります。FILTERはlowpassを選び、CUTOFFを下げると高い成分が減り、Qを上げると境目が強調されます。どこで音が止まったか分からないときは、途中へSCOPEまたはLEVEL METERを挟みます。

LFOとADSRで音を動かす

LFOは一定周期で値を往復させるため、FILTERのCUTOFFへつなぐと音色が繰り返し開閉し、VCOのPITCHへつなぐと音程が揺れます。ADSRはGateを受けた後の時間変化を作ります。CLOCK PULSE → ADSR GATE、ADSR ENV → VCA GAINとつなぐと、A・D・S・Rで一音ごとの立ち上がり、減衰、持続、余韻を調整できます。変化が強すぎる場合はLFOのDEPTHやVCAのGAINを下げます。

CLOCKとSTEP SEQでフレーズを作る

CLOCKのPULSEをSTEP SEQのCLOCKへ入れると、8ステップが順に進みます。STEP SEQのPITCHをVCOのPITCHへ、GATEをADSRのGATEへつなぐと、音程と発音タイミングを同じ並びから作れます。音程を音階へそろえたい場合は、STEP SEQ PITCH → QUANTIZER CV IN → VCO PITCHの順に通し、SCALEとROOTを選びます。速さは画面上部のBPM、CLOCKのDIVは刻み方を変えます。

Effectは音の通り道へ直列に入れる

DRIVE、WAVEFOLDER、BIT CRUSH、RING MODは音の輪郭や倍音を変え、DELAY、REVERB、CHORUS、PHASERは広がりや動きを加えます。追加したEffectは、たとえばFILTER OUT → DELAY IN → REVERB IN → MASTER OUT INのようにAudio経路へ挟みます。Effectを重ねるほど音量と端末負荷が増えやすいため、MIXやFEEDBACKを低めから上げ、最後にMASTERのLEVELを整えます。

NAMAZUを信号の途中へ入れる

NAMAZUは右ほっぺのAudio INから左ほっぺのOUTへ信号を通すモジュールです。入力レベルに合わせてビリビリ反応するため、音がどこまで届いているかを見た目でも確認できます。BUZZは信号へ軽い歪みを加え、BIRI SENSEは見た目の反応感度を変えます。音の入口や最終段へ置くより、VCOとFilterの間、またはEffectとMASTER OUTの間へ入れると前後の変化を追いやすくなります。

FACTORY PATCHESを配線例として読む

START HEREの次はFILTER SWEEP、ENVELOPE PULSE、MIXER LESSON、DELAY LESSONを順に開くと、CV、Gate、複数Audio、空間系Effectの基本を個別に確認できます。MONSTER PATCHやELECTRIC NAMAZUなど構成の大きいパッチでは、音源からMASTER OUTまでAudioだけを先に追い、その後で各モジュールへ入るCVとGateを見ます。FACTORY PATCHESとLIVE CABLESは別々に折り畳めるので、必要な一覧だけを開いて使います。

ラックを整理して配線を直す

モジュールは上部をドラッグして移動でき、複製と削除もヘッダーから行えます。AUTO ARRANGEは現在のブラウザ幅に合わせて配置と表示倍率を整えますが、手動で作った位置を残したい場合は先にJSON EXPORTまたはPOCKET SAVEで保存します。RACK ZOOMのスライダー、±、100、FITで全体の見え方を調整できます。ケーブルは接続済み端子から外すほか、PCではケーブルのダブルクリック、LIVE CABLESの×でも切断できます。

パッチと録音を残す

ラック構成は同じブラウザへ自動保存されます。別端末へ移す、作業前の状態へ戻す、複数案を残す場合はJSON EXPORT / IMPORTを使います。POCKET SAVEは再編集できるプロジェクトをなまずポシェットへ保存します。RECORDはMASTER OUTを通った演奏をその場で録音し、WebMまたはポシェットの音声として残します。配線を直したいときはプロジェクト、聞こえた結果を残したいときは録音を選びます。

音が出ないときの確認順

PLAY、端末音量、MASTER OUTのLEVELを確認し、音源からMASTER OUTまでAudioケーブルを1本ずつ追います。VCAを使っている場合はGAINが0になっていないか、ADSRを使っている場合はGateが届いているかを見ます。SCOPEやLEVEL METERを途中へ挟み、どのモジュールまでは信号が来ているかを切り分けます。突然大きな音が出た場合はMASTERを下げ、DelayのFEEDBACK、発振器、Effectの数を減らします。

要点

まずSTART HEREでAudioの通り道を確認し、VCO → Filter → VCA → Masterへつなぎます。その後にLFOのCVとCLOCK/STEP SEQのGateを加えると、音色と発音タイミングを別々に組み立てられます。

この状態はこのブラウザだけに保存されます。