DTMの超入門 - BPM・拍子・コード進行の「これだけは」を初心者向けにやさしく解説
曲づくりを始める前に知っておきたいBPM(テンポ)・拍子・コード進行の基礎を、専門用語を噛み砕いて解説します。なまず音楽室となまずシーケンサーで、読んだ内容をそのまま手を動かして確かめられる構成です。
「曲を作ってみたいけれど、専門用語が多くて何から手をつければいいか分からない」—— DTM(デスクトップミュージック)を始めるとき、多くの人が最初につまずくのが用語の壁です。 この記事では、曲づくりの土台になるBPM・拍子・コード進行の3つだけを、できるだけ噛み砕いて解説します。 この3つの感覚がつかめれば、最初の1曲を作るための準備はほぼ整います。
BPM(テンポ)- 曲の速さを決める数字
BPMは「Beats Per Minute」の略で、1分間に何拍あるかを表す数字です。 BPM120なら、1分間に120回の拍が刻まれます。 数字が大きいほど曲は速く、小さいほどゆったりします。
- BPM 60〜80 — バラードやlofiなど、落ち着いた曲
- BPM 100〜130 — ポップス・ロックなど、標準的な速さ
- BPM 128前後 — ハウスやEDMなど、踊れるダンス系
- BPM 140以上 — ドラムンベースやハードコアなど、疾走感のある曲
最初はBPM100〜120あたりから始めると、 速すぎず遅すぎず、打ち込みもしやすくおすすめです。 作りたい曲に近いテンポの曲を一度ストップウォッチで数えてみると、感覚がつかめます。
拍子 - 1小節に何拍入るかの約束ごと
拍子は、曲を区切る「小節」の中に何拍入るかを決める約束ごとです。 「4/4(よんぶんのよん)」のように分数で書きます。
- 4/4拍子 — 「1・2・3・4」で1小節。ポップスやロックの大半がこれで、 いちばん馴染みのある拍子です。迷ったら4/4で始めましょう。
- 3/4拍子 — 「1・2・3」で1小節。ワルツのように、ゆったり揺れる感じになります。
- 6/8拍子 — 「1・2・3・4・5・6」を2つのまとまりで感じる、跳ねるようなリズム。
拍子は曲の「ノリ」を決める骨格です。 分からないうちは4/4を選んでおけば間違いありません。 慣れてきたら3/4や変拍子に挑戦すると、表現の幅が広がります。
コード進行 - 曲の「雰囲気」を作る和音の流れ
コード(和音)は、複数の音を同時に鳴らした響きのことです。 そのコードを順番に並べたものがコード進行で、 曲の「明るい/切ない」といった雰囲気の大部分はここで決まります。
コードにはメジャー(明るい響き)とマイナー(暗い・切ない響き)があります。 まずはこの2種類の違いを耳で覚えるところから始めましょう。
初心者がまず覚えたい定番のコード進行はこの2つです。
- カノン進行 — 「明るく前向き」な定番。たくさんのヒット曲で使われていて、安心感があります。
- 小室進行 — 「切なく盛り上がる」響き。エモーショナルなサビによく合います。
最初から理論を覚える必要はありません。「気持ちいいと感じる並び」を耳で探すだけでも十分に曲になります。 定番進行を真似して、そこから1つだけコードを差し替えてみる、 という遊び方が上達の近道です。
なまずわーくすで手を動かして確かめる
言葉だけでは身につきにくいので、ブラウザだけで動く無料ツールで実際に音を鳴らしてみましょう。
- なまず音楽室 — 「雰囲気」「ジャンル」に加えてBPM・キー・拍子を選ぶだけで曲が生成されます。 BPMや拍子を変えると曲の印象がどう変わるかを、すぐに耳で確認できます。
- なまずシーケンサー — 16ステップでリズムを打ち込みながら、BPMと拍のグリッドの関係を体感できます。
- なまずMIDIエディター — コードを構成する音を並べて、和音の響きを目と耳で確かめられます。
まずはなまず音楽室でBPMと拍子だけを変えて聴き比べるところから始めると、この記事の内容が一気に腑に落ちるはずです。
次のステップ
BPM・拍子・コード進行の感覚がつかめたら、次はチップチューン風BGMの作り方やドラムパターンの作り方に進むと、実際の曲づくりの流れが見えてきます。 まずは難しく考えず、ブラウザを開いて音を鳴らすところから始めてみてください。