シネマティックの4小節を作る — コード・ベース・リズムを8つの作例で比較
Dm→B♭→F→C、90 BPM。2拍後の低音だけを1オクターブ上げます。試聴とMIDIで、低音や和音の違いを確かめます。

映像の背後で繰り返す短い伴奏を、長い和音と動く上物で比較します。オーケストラの録音ではありません。場面の変化に合わせる前に、同じ進行で静かな背景と刻みのある背景を作れるか試します。
4/4拍子・90 BPM・4小節。各音声は1周と短い余韻です。
完成例を聴いて、3つの役割に分ける
まず完成例を聴き、次にドラム・ベース・コードを単独で聴きます。単独パートは完成例から抜き出した同じ音符です。最後に完成例へ戻り、拍を支える音、低い支え、和音の響きを一つずつ追ってみてください。
別の試聴を再生すると、再生中の音声は止まります。頭から比較したい場合は再生位置を0秒へ戻してください。
この4小節のコードと低音
Dm→B♭→F→Cを使い、コードを近い高さにまとめています。低音は各和音の根音で2回ずつ。壮大さをコード進行だけに求めず、音域・音数・後で選ぶ楽器編成を分けて考えるための下書きです。
| 小節 | コード | 鳴らす和音 | 基準の低音 |
|---|---|---|---|
| 1 | Dm | A3・D4・F4 | D2 |
| 2 | B♭ | B♭3・D4・F4 | B♭1 |
| 3 | F | A3・C4・F4 | F1 |
| 4 | C | G3・C4・E4 | C2 |
音名の数字は高さです。ここではMIDIの60をC4と表記します。和音の表は実際に鳴る高さの順です。低音の欄は各小節の基準で、ベースが動く場所は下の配置表で確認できます。
どの位置で鳴るかを確認する
以下は小節の先頭を0とした拍数です。1は2拍目、2は3拍目、0.5は1拍目の裏です。半拍が8分音符、0.25拍が16分音符に当たります。小節ごとに同じ配置を繰り返し、音の高さは上の進行に沿って替わります。
| パート | 小節先頭から何拍後に鳴るか |
|---|---|
| キック(MIDI 36) | 0・2 |
| スネア(MIDI 38) | 置かない |
| ハット(MIDI 42) | 1・3 |
| コード(基本形) | 0 |
ベースだけを替えて聴き比べる
2拍後の低音だけを1オクターブ上げます。小節後半が目立つ版と、低い位置を保つ版を比較。映像の動きに合わせて拍を強調したい場合に使える変化です。
| 位置(1小節目) | 基本形:音/長さ | 比較版:音/長さ |
|---|---|---|
| 0拍後 | D2/1.7拍 | D2/1.7拍 |
| 2拍後 | D2/1.7拍 | D3/1.7拍 |
ベースの強さは両方ともMIDIベロシティ90です。完成例の比較ではベース以外を固定しています。違いが分かりにくい場合は、ベース単独を先に聴いてから完成例へ戻ると、変わった位置を追いやすくなります。
コードの鳴らし方を替える
長い和音を8分アルペジオへ分解します。同じコードのまま進行感が増えるので、場面を急かすように聞こえるか、適度な動きかを想像して選びます。
| コード | 1小節目の発音位置 | 音符の長さ | 音符数 |
|---|---|---|---|
| 基本形 | 0 | 3.5拍 | 3 |
| 比較版 | 0・0.5・1・1.5・2・2.5・3・3.5 | 0.32拍 | 8 |
和音を3音同時に弾いた場合、発音位置は1か所、音符数は3つです。この比較では音色とミックス倍率を固定しています。ただし同時に鳴る数や余韻が変わると、耳に届く音量感も変わります。
MIDIを読み込み、自分の伴奏にする
- 使いたい試聴の下からMIDIを保存します。完成例はchords・bass・drumsの3トラック、単独パートは1トラックです。
- なまずMIDIエディターの「MIDIファイルを選択」で読み込み、テンポとトラックを確認します。
- 元ファイルを残し、変更するパートを一つ選びます。音符の位置・高さ・長さを一度に全部替えず、まず一つだけ動かして再生します。
- 気に入った版を別名のMIDIへ書き出します。音として使う場合は編集後にWAVで書き出します。
アルペジオ版の最後の小節だけ長音へ戻します。3小節動いて1小節止まる形を作り、同じ刻みが続く版と場面転換のしやすさを比較してください。
MIDIは音符のデータで、このページの音色を含みません。エディターでは選ばれた楽器で鳴るため、試聴と音色が違うことがあります。ドラムはGMのキック36・スネア38・クローズドハット42を使い、すべての音源はこのGuide用に合成しています。既存曲や市販サンプルの録音ではありません。
作例は作品への組み込み・商用利用可、クレジット不要です。ほかの進行を探すときは30ジャンルの作例一覧へ。コードそのものを確認したい場合はコードの基本も参考にしてください。
ジャンル名は作り始める方向の目安です。ここで選んだテンポ・進行・配置だけが、そのジャンルの正解というわけではありません。