DTM基礎2 分で読めます公開: 2026-08-19更新: 2026-08-27執筆・検証:甘党工藤

コード・ボイシング・ボイスリーディング - 同じコード進行の響きを変える

同じコード進行でも声の動きが違うと滑らかさが変わる。ダイアトニックコード・転回形・ボイスリーディングの基本を、なまずコードラボで実験しながら学びます。

コード・ボイシング・ボイスリーディング - 同じコード進行の響きを変える

同じコード名でも、どの音を最低音にし、各構成音をどのオクターブへ置くかで聞こえ方と次コードへの動きが変わります。この記事ではコード名、転回形、ボイシング、Voice Leadingを分け、なまずコードラボからMIDIへ書き出して確認します。

コード名とボイシング

コード名は構成音の集合を示しますが、実際に鳴らす高さと重複までは一意に決めません。ボイシングは構成音をどの音域へ配置し、どの音を省略・重複するかという実演上の形です。同じ `C` でもC3-E3-G3とC3-G3-E4では、コード名は同じでも各声部の距離が違います。

転回形

転回形は根音以外を最低音へ置く方法です。第1転回形では3度、第2転回形では5度が最低音になり、ベースの動きとコードの重心が変わります。転回形を変えた後は、低音域で構成音が密集していないか確認します。

共通音を残す

隣り合うコードに同じ構成音がある場合、その声部を同じ高さへ残すと移動量を減らせます。たとえばCからAmにはCとEが共通するため、二つを保持し、GだけをAへ動かす候補があります。必ず保持する規則ではなく、旋律やベースの役割と合わせて選びます。

一番近い音へ動かす

ボイスリーディングのピアノロール
移動前後の比較

各声部について次コードの候補音を複数オクターブに展開し、現在位置から近い音を選ぶと跳躍を抑えられます。すべてを最短へすると同じ音域へ集まる場合があるため、Bassと上声の範囲を分けます。コードラボのVoice Leading前後を同じBPMと音源で聴き、ピアノロールでも移動幅を確認します。

ジャンル設定の位置付け

Genre、Mood、Length、Complexityはコード候補と進行を選ぶ開始設定です。音楽理論上の唯一の正解や、そのジャンルを保証する判定ではありません。生成後にコード、転回形、ボイシングを実際のメロディと音域へ合わせます。

MIDIへ書き出して確認する

書き出したMIDIをMIDIエディターで開き、各コードの開始位置、長さ、実ノート、Velocity、トラックを確認します。コード名だけでなく、転回形とVoice Leading後の具体的なノートが入っているかを見ます。MIDIにはコードラボの再生音色が残らないため、聞こえ方の確認用にはWAV等の別記録も用意します。

要点

コード名は集合、ボイシングは配置です。共通音と近い音を使いながら、低音域と旋律の役割を保ちます。

この状態はこのブラウザだけに保存されます。