ブレイクビーツの4小節を作る — コード・ベース・リズムを8つの作例で比較
Dm→F→C→G、126 BPM。後半の2音を1オクターブ上げます。試聴とMIDIで、低音や和音の違いを確かめます。

小節内でキックの間隔が変わるビートに、少し食い違うベースを重ねます。既存録音を切り貼りしたブレイクではなく、配置を確認できるよう一音ずつ合成した作例です。低音とキックの一致・不一致を追ってください。
4/4拍子・126 BPM・4小節。各音声は1周と短い余韻です。
完成例を聴いて、3つの役割に分ける
まず完成例を聴き、次にドラム・ベース・コードを単独で聴きます。単独パートは完成例から抜き出した同じ音符です。最後に完成例へ戻り、拍を支える音、低い支え、和音の響きを一つずつ追ってみてください。
別の試聴を再生すると、再生中の音声は止まります。頭から比較したい場合は再生位置を0秒へ戻してください。
この4小節のコードと低音
Dm→F→C→Gで4小節を作りました。短い和音を1.5拍後・2.75拍後にも置き、バックビートだけにアクセントが集中しないようにしています。和音の形より、ドラムと一緒に鳴る場所を先に確認します。
| 小節 | コード | 鳴らす和音 | 基準の低音 |
|---|---|---|---|
| 1 | Dm | A3・D4・F4 | D2 |
| 2 | F | A3・C4・F4 | F1 |
| 3 | C | G3・C4・E4 | C2 |
| 4 | G | G3・B3・D4 | G1 |
音名の数字は高さです。ここではMIDIの60をC4と表記します。和音の表は実際に鳴る高さの順です。低音の欄は各小節の基準で、ベースが動く場所は下の配置表で確認できます。
どの位置で鳴るかを確認する
以下は小節の先頭を0とした拍数です。1は2拍目、2は3拍目、0.5は1拍目の裏です。半拍が8分音符、0.25拍が16分音符に当たります。小節ごとに同じ配置を繰り返し、音の高さは上の進行に沿って替わります。
| パート | 小節先頭から何拍後に鳴るか |
|---|---|
| キック(MIDI 36) | 0・0.75・2.5 |
| スネア(MIDI 38) | 1・3 |
| ハット(MIDI 42) | 0・0.5・1・1.5・2・2.5・3・3.5 |
| コード(基本形) | 0・1.5・2.75 |
ベースだけを替えて聴き比べる
後半の2音を1オクターブ上げます。2拍後の5度は高くなり、キックが鳴る2.5拍後とは異なる場所で目立ちます。ベースがキックを毎回なぞる必要はないことを聴く比較です。
| 位置(1小節目) | 基本形:音/長さ | 比較版:音/長さ |
|---|---|---|
| 0拍後 | D2/0.4拍 | D2/0.4拍 |
| 0.75拍後 | D2/0.3拍 | D2/0.3拍 |
| 2拍後 | A2/0.4拍 | A3/0.4拍 |
| 2.75拍後 | D2/0.3拍 | D3/0.3拍 |
ベースの強さは両方ともMIDIベロシティ90です。完成例の比較ではベース以外を固定しています。違いが分かりにくい場合は、ベース単独を先に聴いてから完成例へ戻ると、変わった位置を追いやすくなります。
コードの鳴らし方を替える
短いコードを先頭の長音に替えます。ビートの複雑さは残る一方、和音のアクセントが減ります。声ネタやメロディを追加するなら、どちらに空きがあるかを選びます。
| コード | 1小節目の発音位置 | 音符の長さ | 音符数 |
|---|---|---|---|
| 基本形 | 0・1.5・2.75 | 0.3拍 | 9 |
| 比較版 | 0 | 3.5拍 | 3 |
和音を3音同時に弾いた場合、発音位置は1か所、音符数は3つです。この比較では音色とミックス倍率を固定しています。ただし同時に鳴る数や余韻が変わると、耳に届く音量感も変わります。
MIDIを読み込み、自分の伴奏にする
- 使いたい試聴の下からMIDIを保存します。完成例はchords・bass・drumsの3トラック、単独パートは1トラックです。
- なまずMIDIエディターの「MIDIファイルを選択」で読み込み、テンポとトラックを確認します。
- 元ファイルを残し、変更するパートを一つ選びます。音符の位置・高さ・長さを一度に全部替えず、まず一つだけ動かして再生します。
- 気に入った版を別名のMIDIへ書き出します。音として使う場合は編集後にWAVで書き出します。
ドラムの0.75拍後のキックを消す版と、bassの同じ位置の音を消す版を別々に作ります。同時に鳴っていた2音のうち、どちらを残したいか比べてください。
MIDIは音符のデータで、このページの音色を含みません。エディターでは選ばれた楽器で鳴るため、試聴と音色が違うことがあります。ドラムはGMのキック36・スネア38・クローズドハット42を使い、すべての音源はこのGuide用に合成しています。既存曲や市販サンプルの録音ではありません。
作例は作品への組み込み・商用利用可、クレジット不要です。ほかの進行を探すときは30ジャンルの作例一覧へ。コードそのものを確認したい場合はコードの基本も参考にしてください。
ジャンル名は作り始める方向の目安です。ここで選んだテンポ・進行・配置だけが、そのジャンルの正解というわけではありません。