DTM基礎4 分で読めます

アンビエントの4小節を作る — コード・ベース・リズムを8つの作例で比較

Cmaj7→Cmaj7→Fmaj7→Fmaj7、64 BPM。各小節1音だけの低音を、同じ長さのまま1オクターブ上げます。試聴とMIDIで、低音や和音の違いを確かめます。

アンビエントの4小節を作る — コード・ベース・リズムを8つの作例で比較

長い和音の中で、低音が替わる場所をゆっくり追います。ここでは編集しやすいよう4/4の拍とごく少ない打楽器を置きますが、アンビエントに一定のビートが必須という意味ではありません。空間系エフェクトを足す前の音符の下書きです。

4/4拍子・64 BPM・4小節。各音声は1周と短い余韻です。

完成例を聴いて、3つの役割に分ける

まず完成例を聴き、次にドラム・ベース・コードを単独で聴きます。単独パートは完成例から抜き出した同じ音符です。最後に完成例へ戻り、拍を支える音、低い支え、和音の響きを一つずつ追ってみてください。

基本形:3パートの完成例コード・ベース・ドラムを合わせた比較の出発点。
このパターンのMIDIを保存 ↓
ドラムだけ打撃の位置と間隔を確認。
このパターンのMIDIを保存 ↓
基本形のベースだけ低音の高さと休符を確認。
このパターンのMIDIを保存 ↓
基本形のコードだけ和音の響きと鳴らす位置を確認。
このパターンのMIDIを保存 ↓

別の試聴を再生すると、再生中の音声は止まります。頭から比較したい場合は再生位置を0秒へ戻してください。

この4小節のコードと低音

Cmaj7を2小節、Fmaj7を2小節保ちます。CとEを共通音として残し、ほかの音だけ動く響きを聴きます。毎小節新しいコードを置く代わりに、同じ和音の余韻を聴く時間を取りました。

小節コード鳴らす和音基準の低音
1Cmaj7C4・E4・G4・B4C2
2Cmaj7C4・E4・G4・B4C2
3Fmaj7C4・E4・F4・A4F1
4Fmaj7C4・E4・F4・A4F1

音名の数字は高さです。ここではMIDIの60をC4と表記します。和音の表は実際に鳴る高さの順です。低音の欄は各小節の基準で、ベースが動く場所は下の配置表で確認できます。

どの位置で鳴るかを確認する

以下は小節の先頭を0とした拍数です。1は2拍目、2は3拍目、0.5は1拍目の裏です。半拍が8分音符、0.25拍が16分音符に当たります。小節ごとに同じ配置を繰り返し、音の高さは上の進行に沿って替わります。

パート小節先頭から何拍後に鳴るか
キック(MIDI 36)0
スネア(MIDI 38)置かない
ハット(MIDI 42)2
コード(基本形)0

ベースだけを替えて聴き比べる

各小節1音だけの低音を、同じ長さのまま1オクターブ上げます。低い支えが薄くなると上の和音の聞こえ方も変わります。音数や進行を替える前に、音域の選択を試す比較です。

変更後のベースだけ下の表に示した低音へ変更。
このパターンのMIDIを保存 ↓
ベースを替えた完成例コードとドラムは基本形と同じ音符・強さ。
このパターンのMIDIを保存 ↓
位置(1小節目)基本形:音/長さ比較版:音/長さ
0拍後C2/3.8拍C3/3.8拍

ベースの強さは両方ともMIDIベロシティ90です。完成例の比較ではベース以外を固定しています。違いが分かりにくい場合は、ベース単独を先に聴いてから完成例へ戻ると、変わった位置を追いやすくなります。

コードの鳴らし方を替える

長い和音を8分のアルペジオへ分けます。64 BPMのままでも動きが増えるため、落ち着かないと感じたら音数を半分にしてから判断します。遅いテンポだけで静けさが決まるわけではありません。

変更後のコードだけコード名を保ち、発音の配置を変更。
このパターンのMIDIを保存 ↓
コードを替えた完成例ベースは基本形へ戻し、ドラムも固定。
このパターンのMIDIを保存 ↓
コード1小節目の発音位置音符の長さ音符数
基本形03.8拍4
比較版0・0.5・1・1.5・2・2.5・3・3.50.32拍8

和音を3音同時に弾いた場合、発音位置は1か所、音符数は3つです。この比較では音色とミックス倍率を固定しています。ただし同時に鳴る数や余韻が変わると、耳に届く音量感も変わります。

MIDIを読み込み、自分の伴奏にする

  1. 使いたい試聴の下からMIDIを保存します。完成例はchords・bass・drumsの3トラック、単独パートは1トラックです。
  2. なまずMIDIエディターの「MIDIファイルを選択」で読み込み、テンポとトラックを確認します。
  3. 元ファイルを残し、変更するパートを一つ選びます。音符の位置・高さ・長さを一度に全部替えず、まず一つだけ動かして再生します。
  4. 気に入った版を別名のMIDIへ書き出します。音として使う場合は編集後にWAVで書き出します。

drumsトラックをミュートしてから同じ比較を聴いてみてください。次にchordsの弾き直しを減らすため2小節分を一つの長音へつなぎ、拍の境目が見えにくい伴奏を試します。

MIDIは音符のデータで、このページの音色を含みません。エディターでは選ばれた楽器で鳴るため、試聴と音色が違うことがあります。ドラムはGMのキック36・スネア38・クローズドハット42を使い、すべての音源はこのGuide用に合成しています。既存曲や市販サンプルの録音ではありません。

作例は作品への組み込み・商用利用可、クレジット不要です。ほかの進行を探すときは30ジャンルの作例一覧へ。コードそのものを確認したい場合はコードの基本も参考にしてください。

ジャンル名は作り始める方向の目安です。ここで選んだテンポ・進行・配置だけが、そのジャンルの正解というわけではありません。

この状態はこのブラウザだけに保存されます。

この記事を共有

Xで共有LINEで共有